※ネタバレを含みます。

ふぁ~とりあえず舞ちゃんを始めとする誰もが死ななくて良かった~!ユーストレス欠乏症とか酷い目に合うこともなくて良かった~!

まず第一にそんな感想の7話でした。前回のざわざわに比べると幾分すっきりと見終えることができましたね。宗教編も解決ということで一区切りもつきましたし。

TV放送の残り1話でどのように締めくくるのでしょうか?
はっきり言ってこれで終わる気がしないですね!続編のにおいがプンプンです!


個人的には、朱ちゃんが勾留されることになった旧一係に関する昔の事件は、そんな簡単に済ませられる規模の話じゃないと思うんですよね。1時間で足りる?くらいの。つまり、予想ですがそこはTVでは明かされず次に劇場版が来るのでは?!

劇場版、かつ、旧一係事件編と対ビフロスト決戦編の2本立てでもおかしくない。勝手にそんな気がしています。
対ビフロストは刑事課と行動課とで入り乱れて暴れまくる構想がいいなぁ、と絶賛妄想中。

じゃあTVの残り1話は何するんだって?それは考えていないw
今無理くり思い付くのは…結局朱ちゃんの件に通じるんでしょうけど、灼と炯と舞ちゃんそれぞれの家族の死の真相にやっと迫る展開になるとか。狐の尻尾をつかむぐらいまでは達成して欲しい。



あ、いつもより前置きが長めになりました。
いつも通りサブタイトルから入りますと、今回7話は『Don't take God's name in vain』でした。

この文章のまんま検索するともうPSYCHO-PASS3の7話の感想サイトが続々出てきちゃうんですけどw、引用元は多分、旧約聖書の出エジプト記みたいです。私の調べが間違ってなければ。聖書について何にも知らなかった私、聖書にも色々あるんだと初めて知るの巻…

出エジプト記にはモーセの十戒が記されており、そのうちの1つが、”Don't take God's name in vain” であり《みだりに神の名を唱えてはいけない》という意味なんだそう。

いくら信仰深い人でも神の名の元と言えば何でも許されるという訳ではないでしょうし、これはまさにヘヴンズリープっていうかトーリのことを指しているのかなと思いました。この世界でいう神=シビュラであり、ヘヴンズリープはシビュラの加護ってやたら言い過ぎじゃないのと思っていたんですよ。

久利須も何度か神という言葉を口にしていましたが、こちらはみだりにという感じはしませんでした。




続いて本編について。

連続自爆テロの犯人は久利須・オブライエンでした。

6話の最後で灼のメンタルトレースによって久利須が生きていることが判明し、事件も解明へと進んでいきます。そんな中、灼は7話でもずっと左腕を痛そうにしていました。これって左手を切断した久利須のトレース感覚が残っているってこと?なんかやばそう。大丈夫かな灼。。。


久利須を操って利用したのがトーリっていう話だったんですが、どうも私の頭が悪いのかしっくりきませんでした。

トーリは結局何がしたかったんだろう?

仁世から教団を乗っ取ってエターナルホワイトで色相浄化にみせかけた植物状態化を行い人を洗脳して勢力を拡大して、その先に何があったっていうの?

トーリの母・裁園寺莢子も教団は十分に役目を果たしたと言うんだけど、役目って何?息子に指示する最後の目的を果たせってカリナの暗殺のこと?

久利須たち4人の元々の計画「終末救済プラン」は入国者への犯罪を告発するもの。トーリの誘導によってこれが久利須の復讐計画に変わったとして、それがトーリの得になるとは思えない。
(「終末救済プラン」と聞いてすぐは「週末」かと思ってなんだか楽しそうとか思っちゃいましたすいません)

灼もヘリでの移動中に「都知事が死ねばトーリは特区以上の何かを得る。その何かが分からない~」と言ってました。そうなんですよ、私もそんな感じで頭の整理が進まないんです。

灼は結局ビフロストのことが分からないんじゃ完全な推測もできない、みたいな結論に落ち着いてたけど、視聴者のわたくしたちはビフロスト側の会話諸々も知っている訳で。トーリはコングレスマンになりたがっていたけど、もしかしてそれ?それが最終目的なの?

え、なぜ都知事殺害がコングレスマンにつながるの?
裁園寺の狙いとして席が1つ空く=恐らく法斑静火の席=法斑静火の脱落を目論む、ぐらいまでは想像できたけど。公安推しの静火さんは都知事が死ぬと何かすんごい損害でも出すの?



あと今回はですね、ビフロスト自体の目的もよく分からんかったのですよ。コングレスマンの代銀遙熙が最後らへんでリレーションの成果は上々とか言ってたけど。いつも大枠の目標があって、それに向かいつつ付随してインスペクターが暗躍するものかと思っていたのですが。

政治編ではAI人格を民衆に認知させたうえでのカリナ当選という目的があった。宗教編ではそういう世論の持って行きたい方向性みたいなものも感じ取れなかったし。結局のところ特区は反対なの?推進なの?どうでもいいの?私が見落としているだけなのかな。むむぅ。


ラウンドロビンの執行は思った以上にビームビームしてました。人間そのものだけが跡形もなく消え去るってどんな仕組みなの。




そうそうついに久しぶりの外務省行動課(フレデリカさん以外)が出てきてくれましたね!もしか登場時の劇伴も昔のやつでした?アツいなぁ!
しかし宜野座さんと須郷さん、あれ思いっきりトーリに近い位置にいた信者に成りすましてたっぽいけどよくバレなかったね。

2回も炯を助けてくれたうえに、舞ちゃんのことは炯自身に任せるというスマートさ。なんなんだよ、行動課は弱点も欠点もなしの完璧人間かよ!

なんとなく、宜野座さんの作画は崩れることが許されないばりに美しかった気がする。須郷さんもカッコ良かったけど、ほんのり格が違うというか何と言うか。美しくない宜野座など宜野座ではない!

しかしだなー狡噛慎也はどこだーーー
私はみんな好きだがコウちゃんが特に見たいんだ!もったいぶらないで見せてよ!

そんな気持ちになりながら、どうやら旧一係時代からの因縁の敵がいるようです。この2人が前回話に出ていた「ピースブレイカー」の「パスファインダー」なんでしょかね。気になりますね。
一応EDのキャストで名前を確認しておくと、ジャックドーとヴィクスンだそうです。ちょっと老け顔な印象です。




あと今回も安定の霜月課長のデキル上司っぷり。局長との会話も堂々としたもんですね。「と、いうと?」なんて2期の頃じゃ考えられない返しですよ。シビュラさんも極めて不愉快になるの遅すぎ!

そして強制捜査の現場でもテキパキと的確な指示を出す霜月課長。デスクワークだけが仕事じゃないと言わんばかりの迷いのない行動。付いて行きます姐さん!

そんでもって宜野座さんと須郷さんに通信を一方的に終了されたらあのとんがり口ですよ。ギャップ萌えってやつですか、そんな路線に目覚めたんですか。かわいいです姐さん!




それにしても灼のメンタルトレースはどんどん見ていて不安になってきますね。

前述したトレース相手の痛覚が残ってる状態とか、無意識にトレースに入ってる感じとか、気を失っちゃうのとか、ほんと誰かが近くにいないと危なっかしい。

撃たれたテレーザ陵駕を抱えながらトレースで父親・篤志の姿を重ねるシーンでは、以前からよく出てくる化物顔のアイツがぼそぼそと何かを言っているんですが普通には聞き取れず。必殺”字幕オン”で確認してみました。

「もしも百年がこの一瞬の間に経ったとしても何の不思議もないだろう。雨が降っている…。」

台詞が分かったところでなんのこっちゃ?
声的には篤志さんが言ってるんですよね多分。


場面変わって久利須が「神はすべてを許す」と言って息絶えたときには、やはり灼はまた篤志の姿を重ね、「あなたは誰も許さなかったじゃないか」と涙を浮かべていました。神と篤志さんは同意語なの?ちょっと今時点では何とも言い難い台詞ですが、何となく心に残るシーンではあります。


そして今回発覚したのは、灼は免罪体質だということ。

なんだろう、特段ビックリとはしなかったです。予想してた訳でもなく、でも割とすんなりそんな気もするって思えた。

犯罪者や自殺者をメンタルトレースしてその人になりきっても色相を保っていられるのがすごいの一言で片付いていたけど、ちゃんとした理由付けになったって感じでしょうか。
でも以前にメンタルトレース中の灼を天さんが色相チェックしたときに変な結果になってました。高レベルと低レベルが同時に検出されているような。あれは免罪体質の傾向なのか何なのか?


免罪体質の人って今までは犯罪者が多かったですよね。そうじゃなかったとしてもどちらにしろシビュラが判定できない例外は取り込むというポリシーでシビュラの一員化してきた。

灼は朱ちゃんの推薦で監視官になったけど、最後の会話の感じだと朱ちゃんは灼が免罪体質だって知ってたのかな?そしてシビュラは灼を取り込むより引き続き監視官として有効に使うみたいな感じだった。新しいパターンだね。


そういえば「執行官は盾じゃない!人間だ!」っていう灼の言葉好き。良い事言う~。ほんと朱ちゃん寄りの思考だなって思いました。




そして今回のもう1つの見せ場。

舞ちゃんつっよ。

1期の槙島とゆきちゃん朱ちゃんを彷彿とさせるような、トーリと囚われの舞ちゃんとそして下からそれを止めようと叫ぶ炯の構図。

ハラハラしながら見ていたら、文字通り「あっ」という間に舞ちゃんがトーリをやっつけてしまいました。隙を見計らっての素早い攻撃と銃を奪ってからの正確な射撃。きっと祖国で徴兵されていた時期に受けた軍事訓練の賜物なのでしょう。

ゆきちゃんや朱ちゃんと違って、舞ちゃんや炯はシビュラの及ばない紛争のある国で育ったから、結果が全然違ったね。生き抜くために引き金をひくことができる。

舞ちゃんの色相は濁ってしまったけど、とにかく無事で良かった。
施設でまた目の包帯してたのはなんでだろ?まだ取る段階じゃないのに外れちゃっただけで本来はまだ治療期間なのかな。

あまりにあっけなくやられたトーリはちょっと間抜けに見えてしまいました。
てかこの人時々台詞も微妙に面白くなかったですか?「美しい奥さんが大変だぞ」とか「お前しっつこいな」「影みたいについてきやがって」とか(うろ覚え)。

さらばトーリ・アッシェンバッハよ。




炯は前回と今回でビリビリ麻酔銃みたいなのにやられまくりましたね。まぁあれは逃げるたびに向こうが使ってくるんだし仕方ないか。

それにしてもね、炯、舞ちゃんが危険な目にあったのは確かに許せないことで激情しちゃうのも分かるんだけど、潜入捜査以来の灼との再会でいきなり殴っちゃうのはちょっと。。。

灼の言い訳しない姿勢とか何とも言えない悲しそうな表情がツライ。いまだに左腕とか痛がってんだよ?灼も苦労して必死で捜査してたんだよ?殴り殴られる2人なんて見たくなくって、どっちも頑張ったよって言ってあげたくなりました。

デスクに戻っても妙に気のないような灼。あえてそのように振る舞っている気がして、本当は結構傷付いてるんじゃないかって心配です。




最後の最後でついに如月さんが動いた!!

炯に罪を告白する気になったのは、やはり炯の「助けを必要としない人間なんていない」という考えに感化されてのことなのかな、と思った。

如月さんはインスペクターそのものではないと信じたい。ただ関わりがあることは確かなので、これをきっかけに次回でまた一歩灼と炯が真実に近づく展開になることを期待してる。

元スイミングアスリートの如月さん、ヘヴンズリープ脱出時の飛び込みやその後の水中での身のこなしが綺麗でしたね。良い活躍でした。




今週の入江さん。

灼がトレース入ると呼びかけてくれるしいつも隣で心配してくれてる。
強制捜査が決まった連絡を受けた灼の後ろでよっしゃ顔。
ヘリから強襲型ドミネーターできたぁぁ!!
炯に責められた灼をあんたはよくやったよって励ます。




最後に前々から思ってたどうでもいいことをもう1個だけ。
よくみんなドミネーターをちゃっと腰から出したり腰にしまったりするけど、あんなそこそこの物量をどうやって腰付近に収納してるんだろう?


それではいつも通り突然に終わります。#みかんさん ってのかわいい。